2014.08.27 eラーニング動画の種類
前回のコラムではeラーニング用の動画を撮影するポイントについて書きました。
「できるだけコストを抑えながら教育効果を上げる質の良い動画を作るにはどうすればよいか」ということがポイントでしたね。
教育効果を上げる質の良いeラーニング動画を作るためには、まず教育内容を考慮し、それぞれに適したeラーニング動画の種類を取捨選択することが大切です。
今回は、そのeラーニング動画の種類についてご説明します。
よくあるeラーニング動画には上記のような種類があります。
- PCでの画面操作を撮影して操作のコツを伝える動画
教材の例:Word講座、社内専用グループウェアの使い方講座、プロデザイナーのテクニック講座 - パワーポイント(以下、PPT)等で整理した情報をもとに講師が解説して教える動画
教材の例:個人情報保護講座、日商簿記試験対策講座、営業マンのための法律知識講座 - PPTでは伝えられないような現場のオペレーションやノウハウを教える動画
教材の例:フランチャイズ店舗向け接客応対講座、自動車の安全運転講座、現場作業者向け機械の使い方講座
eラーニングの種類を選ぶにあたって大切なことは、例で挙げたようなそれぞれのシチュエーションを考慮して受講者にとってわかりやすい動画形式を選ぶことです。
この選択を誤ると、教育効果の低い、わかりにくいeラーニング教材になりかねません。
eラーニングの質を左右する大事な選択になりますので、熟考していただくことをおすすめします。
では次に、これらの動画を撮るための手法を一つ一つ詳しく見ていきましょう。
PCでの画面操作を撮影して操作のコツを伝える動画
教材の例:Word講座、社内専用グループウェアの使い方講座、プロデザイナーのテクニック講座
教育内容に精通した講師を手配し、PC画面を録画できるソフトウェアをインストールしたPCで、講師の操作画面を撮影すると、eラーニングを作ることができます。
最近では安価で高品質なPC画面録画用ソフトウェアが多く出ていますが、それぞれで持っている機能や使い勝手の良さがあるので、選ぶ際は比較・検討も大切です。
▽PC画面録画用ソフトウェアの例:
Camtasia Studio(TechSmith社)
http://www.techsmith.co.jp/camtasia.html
PPT等で整理した情報をもとに講師が解説して教える動画
教材の例:個人情報保護講座、日商簿記試験対策講座、営業マンのための法律知識講座
この場合は、PPTからeラーニングを作成できるソフトウェアを使います。
Webカメラとヘッドセットを準備した上で、教育内容を整理して構成したPPTを見ながら解説することで、eラーニングを作ることができます。
▽PPTからeラーニング動画を制作するソフトウェアの例:
STORM Maker(ロゴスウェア社)
http://suite.logosware.com/storm-maker/
また、eラーニング動画撮影専用スタジオを使えば、より臨場感のある教材を、ソフトウェア上での制作作業なしで作ることができます。
バーチャルライブスタジオ ヴィヴィ(弊社運営)
http://www.pro-seeds.com/studio/
PPTでは伝えられないような現場のオペレーションやノウハウを教える動画
教材の例:フランチャイズ店舗向け接客応対講座、自動車の安全運転講座、現場作業者向け機械の使い方講座
現場での撮影が必要となりますので、教育内容を整理した上で、出張撮影(ロケ)が可能な映像制作会社へ制作委託するとよいでしょう。
社内に動画の撮影や編集ができる人材がいる場合はコストを抑えるために内製しても構いませんが、ロケ動画の品質は、プロが撮影や編集をしたかどうかが明らかに出る傾向があります。そのため、映像制作会社への委託をお勧めします。
このように、それぞれの教育内容にあったeラーニング動画を作成します。
※上記の分類には属さない場合や、そもそもどういう教育内容をeラーニングにしたらよいかといったご相談も「eラーニングコンサルティングサービス」として弊社で承ることも可能です。
ここまでeラーニング動画を作る方法の一部を簡単にご紹介いたしましたが、次に以下の2点について考えていく必要があります。
- より教育効果の上がるeラーニング動画はどのように作ればよいのか
- DVD教材と異なりWebから配信するeラーニング動画ならではの工夫
次回のコラムでは、「eラーニング動画の教育効果」と「eラーニング動画の配信」についてご紹介したいと思います。
本コラムをお読みいただきありがとうございました。
次回予告:
eラーニング動画の教育効果を高める工夫