2015.12.02 学校現場でのICT(eラーニング)活用
学校教育現場でのICT(eラーニング)活用は、国が重要な位置づけで進めているテーマのひとつです。
次回の学習指導要領(各学校でカリキュラムを編成するための基準)の全面実施は2020年と言われています。
学校でPCなどの情報通信機器を活用して、子供同士が教え合う学習形態(協働学習)や課題発見・解決型の学習指導が活発になるように改革が進められようとしています。
また大学でも、授業の質を上げるため、アクティブ・ラーニング(教員から学生へ一方的な伝達ではなく、教員と学生が議論や知的交流を通して、学生が主体的に問題解決をしていく学習方法)の必要性が強調されています。
先日お会いしたある高校の先生から伺ったお話ですが、教科書、問題集などの副教材がそろって電子化されていかないと、タブレット端末があっても教室現場では使えるものにならないとおっしゃっていました。
たしかに、ハードウェアがあっても、中身がないと使えませんね。
また、今、高校での授業が一番アクティブラーニングへの対応が遅れているという事もおっしゃっていました。
そういう中で、先生たちの集まりの中で、ICTの活用という宿題をどうやって解こうかと研究を始めている方々も増えているそうです。
- 従来の講義型の授業になりがちな授業をどう転換していくか?
- ICTを活用する上でも、コンテンツが必要で、どうそろえるのか?
- それは、先生たちの独力によって解決させることは無理だが、どうするのか?
などなど、他にもいろいろ。
アクティブラーニングに期待されているのは、対話的な学びや主体的な学びを実現することです。
教材コンテンツだけではなく、学習者が主体的に学び教え合う場としての活性化や管理ができるツールが必要でしょう。
記憶型から主体的学びへ大きく変わろうという学校現場に対して、どういう価値を提供していけるのか、私たちのようなベンダーももっともっと知恵を絞っていく必要があるなと感じた機会でした。