2017.01.06 eラーニングビジネスを始める前に考えておきたい3つのポイント
チーフプランナーの後藤です。
最近eラーニングの販路を広げたいというお問い合わせを多くいただくようになりました。代表的な例を挙げますと・・・
- 新規事業を行う上でeラーニング販売も検討している
- すでに研修事業を行っているものをeラーニングにして販売できる商品にしたい
- 資格を取得するための学習サービスをeラーニングで提供したい
- 書籍をeラーニングにしてセット販売したい
など様々なお問い合わせを多くいただいています。
サービスリリースに至るまでには、新規サービス・ビジネスはもちろんですが、既存サービス・既存ビジネスがある場合でも、eラーニングビジネスを始める前に考えたい見落としがちなポイントがいくつかあります。
良いeラーニング、売れるeラーニングをつくるうえで、研修内容、資格、書籍の内容をそのまま移し替えするだけで簡単にeラーニング化できるケースは少ないものです。
今回のブログでは、構想だけで終わらないeラーニングビジネスを考えるためのポイントを、ご紹介させていただきます。
1 どうやって作る?
研修サービスをすでに行っているなど、eラーニングコンテンツにできるネタがあったうえで、eラーニングビジネスを検討されるお客様は多いです。そんなお客様に私がよく問いかける内容があります。
① eラーニングコンテンツをどうやって作るかはお考えですか?
―自分で作られますか?自分で作る場合は、どのようなコンテンツにしますか?テストなどもつくりますか?
そう聞かれても、よくわかりませんよね。もちろん一番のおすすめは、売り物にするのですから、お金を出してプロに作ってもらう事です。eラーニングコンテンツにしたい事をお伝えいただければ、我々ベンダーがお客様のイメージに合ったeラーニングコンテンツを作ります。
とは言っても、最初からそんなお金は掛けられない事が多いです。そんな時には、お客様で作られるケースが多いです。
② 今後どうやってラインナップを増やしていくのかはお考えですか?
―仮に研修サービスとして行っているものが100以上ある場合、すべて自分でeラーニングコンテンツを作成しますか?eラーニングを追加した場合のフローはお考えですか?
実はここはしっかり考えおきたいポイントです。全体像はもちつつ、スモールスタートするのをおすすめしています。
2 どうやって運用する?
eラーニングサービスのプロモーションのことはもちろん検討されると思います。ただ、コンテンツを購入したお客様がeラーニングを受け始めるまでの運用フローを考えるのも同じくらい大切です。
どうやって販売するか、どうやってお客様に自社のeラーニングサービスのID/パスワードを伝えるか、受講者の個人情報はどこまで取得すべきか、問合せ窓口をどのように設置するか…、運用が始まる前には考えるべき点が多いです。
eラーニングシステムによっては、販売機能が備わっていたり、ユーザーのID/パスワードがコンテンツを購入したタイミングで自動メール送信されたり、問合せ窓口を設置する事が出来ます。
こういったポイントを考える事は、システム選びで大切になってきます。
▼プロシーズの販売申込機能
http://dev.pro-seeds.com/learningware/function/application/
3 売れるeラーニングコンテンツをつくるためには?
数年前に比べると、eラーニングコンテンツはとても簡単に作れるようになりました。個人でeラーニングコンテンツを作って販売している人も多くいます。ただし、決して質の高いものばかりではありません。やはり売れているコンテンツは質が高く面白いですし、役に立つものです。
eラーニングは個人1人で端末の画面を見ながら学習します。ですから、集合研修の資料をそのままeラーニングコンテンツにせず、伝えたいことは簡潔に短くまとめるなど、色々な工夫が必要になります。質が高いコンテンツは受講していても内容が頭に入って来やすいです。ユーザーを惹きつける工夫がされていますし、見た目もシンプルです。
動画のあとに確認テストを設けたり、受講するeラーニングコンテンツの順序を指定するなどの工夫も学習の内容を密にする取り組みとしてご提案することもしばしばですが、やはり教育の体系によって、最適なカリキュラムというのは変わってきます。
(参考)お客様タイプ別おすすめのeラーニング
①研修サービスを行っているお客様
現在運用が上手くいっているお客様は、動画でコンテンツを作っている場合が多いです。
比較的簡単に、見た目の良いeラーニングコンテンツが作れるのが動画の良さです。
研修セミナーの風景を撮影したら、あっという間に研修が出来上がってしまいます!
パワーポイントの配布資料がある場合は一緒にデジタルデータで配布することもできますので便利ですし、集合研修に比べ印刷代などもコスト削減が期待できますね。
② 試験・資格対策の教材販売をされている会社様
ひたすらテスト問題を解き続けるドリル形式のコンテンツがとても作りやすいです。テストを出題するための問題や選択肢もすでにお持ちだと思いますので、その場合はサービス開始までの期間をぐっと短縮することができます。
③ 書籍をすでにお持ちのお客様
書籍のPDFデータをeラーニングコンテンツとして、そのまま学習管理システムに登録することが可能です。受講者は、PDFをブラウザ上またはダウンロードして確認することになります。
書籍のPDFデータがあれば、弊社は電子書籍化のサービスを提供しているので、ページがぱらっとめくれるような高品質なeラーニングコンテンツ化も可能です。
▼電子ブック・電子書籍のコンテンツ制作
http://www.pro-seeds.com/made-to-order/line-up/electronicbook-material.html
ここでご紹介したものはごく一部です。eラーニングビジネスを考える前には、ぜひ一度参考にしてみていただけると嬉しいです。また、もちろん弊社でのご相談も承っております。ご興味がありましたらお気軽にお問い合わせ下さい。