カワサキモータース株式会社 様 各国の理解度・知識レベルを一元管理するためにLMSを活用
課題と施策
カワサキモータース株式会社様は、パワースポーツ製品(二輪車・オフロード四輪車・ジェットスキー)およびパワーユニット製品(汎用エンジン)を全世界へ販売しています。
環境問題の重要課題「カーボンニュートラル(脱炭素)」の実現のための技術開発や、自動運転の実用化に向けた急激な動きなど、大変革の時代を迎えている状況の中で、あらゆる可能性へと挑戦されています。
今回、全世界のディーラーで働くメカニックへの教育・研修を担当されている品質保証本部の皆様にeラーニングシステム導入に至るまでの経緯をお伺いいたしました。
各国の理解度・知識レベルを一元管理するためにLMSを活用
eラーニングを始めようと思われた理由は何だったのでしょうか?
以前は、各国にある販売会社の教育担当者を日本に集め、カワサキの製品知識、および整備技術を集合型研修で教育していました。
集合研修で学んだ内容を、販売会社の教育担当者が現地に戻り、ディーラー(販売店)のメカニック(整備士)に教育していました。
しかし新型コロナウイルスの影響で、日本だけでなく各国でも従来行っていた集合型研修を行うことが難しくなったため、全てのディーラーのメカニックを対象としたeラーニングシステム導入の検討に至りました。
整備技術は感覚的な要素も多く、対面でこそ伝えられる内容があり完全にeラーニングに置き換えは難しいと思いますが、一方で全世界のメカニックの理解度・知識レベルがシステムで一元把握できることは今後のラーニング教材を検討する上で大きなメリットでした。
新型コロナウイルスが収束する兆しが見えない今、いかに対面でしか伝えられていない内容をeラーニングに盛り込んでいけるかが課題と考えています。
LMS(学習管理システム)導入の際に重視された点はどんなことでしょうか?
弊社は各国に複数の販売会社と数千規模のディーラーを有しており、多言語対応および多階層のグループ設定ができることが必須でした。
また、販売会社の管理者がユーザー登録できる機能があることなど、細かい管理者権限の設定ができるかを重視してシステムを探しました。
そんな中でプロシーズのLMSを選定いただいたのはどういった点が決め手になったのですか?
「リーズナブルな導入費用」と「今後の運用における拡張性」の2つが決め手になりました。
1つ目の「リーズナブルな導入費用」については、弊社が必要とする機能(多言語対応、多階層のグループ設定、細かい管理者権限の設定)がすでに標準機能で備わっているシステムだったため、追加開発を行う必要がありませんでした。そのためリーズナブルな費用でシステムの導入をすることができました。
2つ目の「今後の運用における拡張性」については、将来的に顔認証機能を利用した本人確認を厳密に行ったうえで、修了証書の発行までを想定していたのですが、すでにプロシーズさんのLMSでは顔認証機能の実装がされておりました。
今後弊社で実現したい運用がこのシステムならできると感じました。
またプロシーズさんが掲げている「3社以上からのご要望をいただければ、標準機能として実装していく」という姿勢も、決め手の1つになりました。